【不況 #4】いつ不況になるの?(NY連銀景気後退確率)
co.saka@gmail.com
ルイージ投資教室
第1回はPER(株価÷利益)という指数、
第2回はバフェット指数(株価÷売上)、
第3回は逆イールド(米国債の長短金利差)、
第4回はNY連銀景気後退確率を見ながら、不況可能性についてお話しました。
今回は、サームルールについてお話します。
FRBが金利を操作して、好景気と不況が行ったり来たりする、というのは今までお話しました。
金利を操作するときに最も重視するのが「物価」と「失業率」です。
その失業率に注目して、不況入りを占う手法がサームルールです。
サームルールはサーム博士が考えた手法です。
サーム博士はFRBの元エコノミストです。
↓サーム博士の顔写真↓
サームルールでは、
「失業率の3ヵ月平均が過去12ヵ月の最低値から0.5ポイント上昇した時」に不況入りと判断されます。
試しに、50年間のサームルールを見てみましょう。(https://fred.stlouisfed.org/series/SAHMREALTIME)
赤い線が0.5%ラインです。
確かに0.5%を超えたら不況(灰色の帯)になっているように見受けられます。
シンプルなルールですが、不況入りをピタリを当てています。
さて、最近はどうなっているのでしょうか。
下図を見てください。
2023/10に0.33%になり、あと少しで0.5%に到達してサームルール発動するところでした。
しかし、2024年に入り0.5%から遠ざかる結果になりました。
当分、サームルールの発動はなさそうですね。(つまり、不況入りはまだまだ先)
シンプルだけど強力なサームルールを見る限り、不況入りはまだまだ先になりそうです。
(個人的な予想ですが、半年以内の不況入りはないと思います。)