【不況 #5】まだまだ不況にならない…かも
第1回はPER(株価÷利益)という指数、
第2回はバフェット指数(株価÷売上)、
第3回は逆イールド(米国債の長短金利差)、
第4回はNY連銀景気後退確率を見ながら、不況可能性についてお話しました。
どの記事も「株価は割高であり、不況入りも近そうだ。」というお話でした。
でも、不況になりそうな雰囲気はあまりないですよね。
連日、株価は最高値の更新を続けています。
投資のプロはこう言っています。「今回は過去とは違う。不況にはならない。」
今回は、投資のプロがそのように言っている根拠についてお話します。
リーマンショックの反省
2008年のリーマンショックは、サブプライムローンが焦げ付いてリーマンブラザーズ社が倒産しました。
リーマンブラザーズ社は大きな金融企業だったので、「リーマンが倒産するなら我々もやばいかも」という思惑が市場を席巻して、ほとんどの銀行がお金を貸し渋りました。
結果として金融システムが崩壊して、大不況になってしまいました。
そこでリーマンショックを反省して、アメリカはいくつもの金融対策を講じました。
詳細は省きますが、銀行が破綻せずにすむように、いくつものプログラム(QT, BTFP)が用意されました。
おかげで銀行は貸し渋りをせずに、経済の循環が続きます。
景気が強い
FRBはインフレ抑制のために金利を上げています。
これにより、一般的には市場のお金が減って不況入りします。
これは今までお話したように、様々な指数(PER,バフェット指数,逆イールド,NY連銀景気後退確率)が指し示している通りです。
しかし、前述したように銀行破綻を防ぐプログラムが追加されたため、金融機関が順調で、市場のお金が減らないのです。
一言でまとめると「米政府の金銭援助により不況入りしていない。」ということになります。
まとめ
様々な指数は不況入りを示唆しています。
でも、不況入りせずに株価が上がり続けるかもしれないです。
どちらになっても対応できるようなアセットアロケーションを組んでおきましょう。
【投資初心者 #5】資産配分から積立金額を決めように書いてあるように「現金:オルカン」の割合を「50:50」にするのがおすすめです。
- 不況入りしたら ⇒ オルカンがバーゲンセール(割安)になるので、現金でオルカンを買い増ししましょう。
- 不況にならなかったら ⇒ オルカンを半分保持しているので株高の恩恵にあずかれます。
何が起きてもやることは一緒。
目標のアセットアロケーションを保持し続けるだけで資産は増え続けます。