【不況 #4】いつ不況になるの?(NY連銀景気後退確率)
第1回はPER(株価÷利益)という指数、
第2回はバフェット指数(株価÷売上)、
第3回は逆イールド(米国債の長短金利差)を見ながら、不況可能性についてお話しました。
今回は1年後の不況可能性を算出しているNY連銀景気後退確率についてお話します。
前回の復習
前回は逆イールド解消のタイミングで不況が開始する、とお話しました。
具体的には、上図の折れ線グラフがマイナスからゼロになったタイミングで不況が開始することになります。
それなら、自分で線を引いてみたら良いのでは?と思いましたよね。
例えば上図のように線を引いてみます。
赤線のように引くと2024/9に不況開始となります。
緑線のように引くと2025/12に不況開始となります。
線の引き方次第で不況開始時期が大きく変わってしまいます。困った。
誰か、上手に線を引いてくれないでしょうか?
NY連銀景気後退確率
そこでNY連銀(ニューヨーク連邦準備銀行)が数学的に線を引いてくれています。
線を引いた上で、「1年後の不況確率」を算出してくれます。(https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-09-06/PEM3FD6S972901)
黒い線が不況確率です。赤い帯が不況の期間です。
不況に入る前は「1年後の不況確率」が30%ぐらいになっているのがわかります。
これのすごいところは、前もって不況入りを予想してくれる事です。
さて、現在の「1年後の不況確率」はどの程度なのでしょうか。
下図を見てください。
なんとビックリ、「1年後の不況確率」は70%程度です。
非常に高い!
今までは30%を超えたあたりで不況入りしていたのに、現在は驚異の70%!
まとめ
NY連銀景気後退確率を見る事で、1年後の不況確率が約70%ということがわかりました。
注釈:
今後も暴落可能性についてお話しますが、あくまでも暴落の可能性であること。
暴落しても積立投資は継続し、狼狽売りをすべきではない。
不況は絶好の買い場とみなして、積立投資をやめないでくださいね。
でも、不況になりそうな雰囲気はあまりないですよね。
NY連銀景気後退確率は有名なので、投資のプロはもちろん知っています。
それを知っている上で、連日、株価は最高値の更新を続けています。
投資のプロはこう言っています。「今回は過去とは違う。不況にはならない。」
彼らの根拠は何でしょうか?
次回は彼らの根拠についてお話しようと思います。⇒次回に続く