【投資QA #7】SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)って良いの?
SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)が人気です。
(以下、SBI高配当と略します。)
今回は、この投資信託についてお話しようと思います。
SBI高配当とは
SBI高配当は2023/12/12にできたばかりの投資信託です。
できたばかりなのに、とても人気が高いです。
オルカンやS&P500に次ぐ人気です。
日本株式の中で、配当が高い銘柄を集めた投資信託です。
ちなみに4月の分配金は140円でした。(分配金は年4回)
基準価額が11921円なので、分配金の利回りは年4.7%となります。
株価が上がれば基準価額も上がるので、インカム(分配金)とキャピタル(値上がり)のダブルで儲けられる、という魅力があります。
組み入れ上位10銘柄は上記の通りです。
高配当銘柄の特徴
そもそも、配当が高い銘柄とはどういう意味になるのか、みなさん理解していますか?
ちょっと極端な言い方をすると、下記の特徴があります。
- もう成長が望めないので、利益を配当に回している。
(成長が望める会社は、配当を少な目にして、自社投資をする。) - 株価が右肩下がりなので、株価に対して配当が高い。
①②いずれの場合も、株価の成長は少ないです。
(もちろん例外はあります。)
SBI高配当の組み入れ銘柄1位はJT(日本たばこ産業)です。
JTは成長が望めない会社、というのは皆様の共通認識だと思います。
(たばこを吸う人は激減していますよね。)
①②に当てはまらない優秀な企業もありますが、それを見極めるのは難しいです。
高配当銘柄というのは上級者向けなのです。
SBI高配当も同じ理由でおすすめできないのです。
アメリカに目を向けてみる
アメリカの株価上位7社と言えば、マグニフィセント7です。
(GAFAM+NVIDIA+テスラ)
マグニフィセント7はいずれも配当が低いです。
Amazonやテスラは配当が0円で有名ですよね。
成長著しい企業は配当を出さないのです。
実際に比較してみる
実際に、高配当と市場平均で比較してみましょう。
高配当:VYM(アメリカの高配当銘柄を集めた投資信託)
市場平均:SPDR(アメリカ市場平均のS&P500に連動した投資信託)
見てわかるように、市場平均(S&P500)のほうが良いリターンを示しています。
高配当にはマグニフィセント7を始めとした成長著しい企業が含まれていない、というのが大きな理由になるでしょう。
まとめ
SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)はおすすめしません。
おとなしくオルカンやS&P500を買いましょう。
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