【投資QA #6】NISA枠の復活に騙されるな!
2024/1から始まった新NISAは枠が復活する、というのが大きな特徴となっています。
しかし、枠復活には大きな罠があります。
今回はそのお話をしようと思います。
復習(新NISAの制度)
NISAには、つみたて投資枠と成長投資枠があります。
例えば、年間の制限としては、つみたて投資枠は120万円、成長投資枠は240万円が上限となっています。
また、総枠として1800万円という上限も設けられています。
年間と総枠の2種類の上限が設けられているのが特徴です。
枠の復活(再利用)
NISAとして購入した株式を売却したら、その枠は復活します。(再利用可能となります。)
厳密に言うと、年間の投資枠は復活しません。
復活するのは総枠のみです。
ちょっと難しいので、具体例を踏まえて説明しますね。
一つ目の罠
ここからは、説明を簡略化するため、成長投資枠に絞ってお話します。
2024/3に240万円の株式をNISA枠で購入して、2024/5に売却した場合、枠は復活します。
しかし、枠復活は翌年以降です。
翌年(2025/1)になるまで枠は復活しません。
売却したら枠がすぐ復活する、と勘違いしている人は要注意です。
ここが1つ目の罠です。
二つ目の罠
2024/5に売却したら2025/1に枠は復活します。
しかし、2025年は480万円分(2024の復活+2025)をNISA枠で購入できるわけではないのです。
2025年も240万円しか枠を使えません。
つまり、年間240万円の上限を考慮すると、2024年の復活については、2025年も2026年も2027年も2028年も利用できません。
2024年の復活枠については2029年にならないと使えないのです。
これが2つ目の罠です。
NISAの基本戦略
ここまでお話したように、NISAの枠復活には罠が2つあります。
5年後に枠が復活する、と考えておくとわかりやすいです。
そうなると、NISAで購入すべきは「5年以上保持する可能性が高い物」となります。
なお、本ブログでは、NISAではオルカンを買うべきであり、長期で保持すべき、というスタンスとなっております。
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もちろん、枠の上限より低い金額の運用であれば、枠復活とか気にする必要がありません。
本記事は、枠の上限を気にする場合の考慮点となります。
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