【投資QA #3】インド株も買うべき?オルカンだけで本当に良いのか?
【投資初心者 #3】オルカン?S&P500?で「オルカンに投資しましょう!」というお話をしたところ、「インド株が熱い!」というお問い合わせを頂きました。
今回はインド株とオルカンについてお話しようと思います。
(質問事項があれば、本サイトの一番下にある「お問い合わせ」からお願いします。氏名やメールアドレスはダミーでも良いです。)
分散投資
【投資初心者 #3】オルカン?S&P500?では、2大人気の投資信託のオルカンとS&P500(アメリカ株)を比較しました。
その上で、将来はアメリカの一強体制から、アメリカ中国インドの三強体制に移行するから、S&P500よりオルカンのほうが良い。というお話をしました。
別の視点でオルカンの優位性についてお話します。
株式投資は長期的には儲かります。
しかり、下がる可能性もあります。
そのため、できるだけ多くの銘柄に分散することで、リスクを下げるのです。
卵を一つのカゴの盛るなという超有名な格言があります。(下図参照 https://www.daiwa.jp/lp_dc/ideco/column/article_126/)
分散により、リスクを下げるのです。
多くの銘柄に分散する手法の一つが投資信託です。
オルカンであれば約3000銘柄、S&P500であれば約500銘柄に分散できています。
銘柄数だけ比較してもオルカンのほうが有利です。
また、オルカンは世界47か国に分散できていますが、S&P500はアメリカのみであり分散できていません。
この点からもオルカンのほうが有利です。
でも、ちょっと待ってください。
下図の通り、オルカンの60%がアメリカ株です。
これは良い分散と言えるのでしょうか?
オルカンの分散方法
オルカンは時価総額加重平均という手法で分散しています。
時価総額とは「株価 x 発行株数」で求められます。
大きい企業であれば株価も上がるので、時価総額も高くなります。
つまり、時価総額の加重平均となると、時価総額の大きい大企業の株式の割合が多い投資信託となります。
アメリカには超大企業が多いので、オルカンの大部分はアメリカの超大企業で占められているのです。
一報、中小企業の割合は小さくなってしまいます。
時価総額加重平均には、「これから成長する中小企業の割合が小さくなってしまう。」という問題点が内在しています。
別の言い方をすると、今後の成長性の高い新興国の割合が小さくなってしまうのです。
これって良くないと思いませんか?
新興国株(インド株)を買う
私は新興国株、もしくはインド株の投資信託の購入をおすすめします。
具体的には下記2つ。
- eMAXIS Slim新興国株式インデックス
下図の通り、中国、台湾、インドといった新興国にまんべんなく分散できます。信託報酬(手数料)は年率0.15158%となっており安いです。
- サクっとインド株式(SBI iシェアーズ・インド株式インデックスファンド)
前述の新興国株式だと中国の割合が大きすぎます。
中国はGDPを詐称しているという噂もあり、中国株を買いたくない人は、サクっとインド株式がおすすめです。
(サクっとインドであれば中国の割合を0にできますが、インド一か国になってしまい分散ができていないデメリットもあります。)
しかし、信託報酬(手数料)は年率0.4638%となっており高いです。。。将来に期待しましょう。
2つの投資信託を挙げました。
手数料の低いeMAXIS Slim新興国株式インデックスを推しておきます。
(個人的にはインド推しなのですが、手数料が高くてお勧めしにくい。。。)
どのぐらい買う?
オルカンにはデメリットもありますが、多大なメリットがあります。
そのため、オルカンを投資のベースにして、新興国株(インド株)で調整するのが良いでしょう。
具体的には投資の8~9割をオルカンにして、残りの2~1割を新興国株(インド株)にするのが良いと思います。
ここまで長々とお話してきましたが、オルカン10割でも、新興国株(インド株)を数割混ぜても、最終的な儲けに大きな違いは出ないと思います。
そのため、投資初心者は、とりあえずオルカン10割で良いです。
オルカン一種類だと管理も楽ですし。