【投資QA #2】仮想通貨(ビットコイン,イーサリアム)は儲かるの?
【投資初心者 No.1】何に投資したら良いの?株?債券?不動産?金?で「株に投資しましょう!」というお話をしたところ、「ビットコインが熱い!」というお問い合わせを頂きました。
今回はビットコインについてお話しようと思います。
(質問事項があれば、本サイトの一番下にある「お問い合わせ」からお願いします。氏名やメールアドレスはダミーでも良いです。)
仮想通貨とは
ビットコインやイーサリアムは仮想通貨や暗号資産と呼ばれています。
仮想通貨は多くの種類がありますが、ビットコインとイーサリアムが市場の大半になっています。(上図)
通貨といって思い浮かべるのは日本円や米ドルですよね。
それらは国が発行主体となり価値を裏づけしてくれる法定通貨です。
ビットコインは発行主体が存在しません。管理主体も存在しません。
改ざんができないようにブロックチェーンという技術が用いられています。
日本でもある程度普及しており、ビックカメラなどでは決済手段として使えるようになっています。
また、法定通貨が弱いアフリカの国では、法定通貨の代わりにビットコインが使われるようになってきています。
現在、世界の基軸通貨は米ドルですが、「将来、基軸通貨は米ドルからビットコインに変わるのでは?」とも言われています。
つまり、将来性のある通貨なので、今のうちに持っておけばお得!と言われているのです。
しかし、投機的な側面もあり、価格の上下が激しすぎます。
株式も株価の上下が激しいですが、ビットコインはその比ではないです。
参考までにオルカンとビットコインの価格推移を載せておきます。
(一つ目がオルカン。二つ目がビットコイン。)
ビットコインは1年で1/3倍になったりします。
あなたはこの価格変動に耐えられますか?
ビットコイン投資の最大の弱点
前述した通り、ビットコインには夢があります。
しかし、ビットコインに対する法整備はほとんど整えられていません。
投資家にとって一番つらいのは税金です。
株式投資の場合、NISAの範囲内であれば無税です。
NISA(合計1800万円)を超えた場合であっても税率は20%です。
しかし、ビットコインの売買で儲けたお金は税金がかかります。
その額は最大55%!
例えば、2021年に1億円を儲けて、2022年に1億円を損した場合はどうなると思いますか?儲けと損が同じなのでトータルではプラマイゼロだと思いますか?
違います。大損になるのです。
2021年は1億円の収入から約5000万円の税金が取られ、収支はプラス5000万円
2022年は1億円の損失
⇒2年間の合計はマイナス5000万円。
税金って怖いですね。
しかも面倒な事に、税金は自主的に確定申告する必要があります。
株式投資の場合はNISAであれば無税なので確定申告不要。
NISAを超えた場合であっても、税金は源泉徴収してくれるので確定申告不要です。
仮想通貨(ビットコイン)をやりますか?
私はビットコインをやりません。
数百年の歴史がある株式や債券と異なり、ビットコインは歴史が浅く、10年後に上がると言い切れないからです。
友人がビットコインをやりたがっていたら下記のようなアドバイスをします。
- まずは株式投資(オルカン)をやろう。
- どうしてもやりたいなら止めないが、ビットコインは投資資金の5%を上限にしよう。
- ビットコインをやるなら税金や確定申告について勉強しよう。(株式であればNISAの範囲なら無税なので税金の勉強は不要。)