ウォール街のランダムウォーカーを読みました
投資の聖書とも言われている『ウォール街のランダム・ウォーカー』を読んでみました。
概要(要約)をつらつらと書いてみます。
メモ:
『ウォール街のランダム・ウォーカー』と『敗者のゲーム』は金融関連の名著です。
金融庁のおすすめにも出てきています。
(山崎元さんの書籍は4冊もランクインしています。)
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20170614-2/45.pdf
第1部 色々なバブル
オランダのチューリップバブルに始まり、2000年のITバブル、最近の仮想通貨バブルなど、様々なバブルを紹介しています。
例え割高であっても、さらに値上がりが期待できるためバブルは膨れ上がる。
そしていつかはバブルが崩壊する。
毎回のように「今回こそは今までのバブルとは違う」と言いながら、毎回バブル崩壊する。
第2部 テクニカル分析とファンダメンタル分析
■テクニカル分析
チャートに線を引いて分析をする「テクニカル分析」は意味ないですよ。
というお話。
■ファンダメンタル分析
割安な株を探して株を買うのが「ファンダメンタル分析」。
ファンダメンタル分析はとても有力に思えるが、市場は多数のプロ投資家がいて、割安な株は全て買われており、全ての株価が適正な値に是正されている。
そのため、ファンダメンタル分析も意味がないですよ。
第3部 現代ポートフォリオ理論
テクニカル分析やファンダメンタル分析は個々の株に注目して売買を繰り返す。
現代ポートフォリオ理論では、複数の株を適正に組み合わせて保持することで良いパフォーマンスを出そう、という考え方。
現代ポートフォリオ理論のポイントは、リターンとリスクを指標として用いている。
リターンとは、年間の期待利回り。
リスクとは、株価の上下の振れ幅。
リターンを大きく、リスクを小さくするのが目標。
リターンを大きく、リスクを小さくするためには、より広く分散した銘柄を揃えるのが重要。
オルカン, S&P500, 日経平均, TOPIXなどのインデックス型の投資信託が良い。
さらに言うと、株式の投資信託だけでなく、株式以外のアセット(債券やREITや金など)にも分散するとより良い成績を得られる。
第4部 実際の株式投資
年齢、家族構成、収入、今後のイベントなどを考慮して、リスク許容度を見積もる。
リスク許容度に応じて、適切なアセットアロケーションを定める。
(アセットアロケーションとは、株,債券,REIT,金などの資産のバランス)
リスク許容度からアセットアロケーションを定める際の注意点。
暴落が来ても安眠できるようにアセットアロケーションを定めるべき。
アセットアロケーションを定めたら、ドルコスト平均法で購入。
年に1回のリバランスでアセットアロケーションを守る。
節税にも気を払うべき。
日本だとNISA, iDeCo, DC, ふるさと納税など。
感想
有名なだけあって、内容はとても良い。
特に、テクニカル分析やファンダメンタル分析に傾倒している人は読むべき。
しかし、長い。500ページは長い。
興味がない章については、章の最初と最後のあたり概要が書いてあるので、そこだけ読めば良い。
個人的には、下記の章が重要だと感じた。
第8章 新しいジョギングシューズ(現代ポートフォリオ理論)
第12章 財産の健康管理のための10カ条
第14章 投資家のライフサイクルと投資戦略
第15章 ウォール街に打ち勝つための三つのアプローチ
以上。
参考:
株と債券の推奨割合は?
ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第13版> 株式投資の不滅の真理 [ バートン・マルキール ] 価格:2970円 |
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