ハイイールド債を買ったらダメ!
投資をする際は、
最も期待リターンの高いオルカン(S&P500)をメインにする。
不況対策に債券の投資信託も買っておきましょう。
と伝えてきました。
債券の投資信託は、下記をおすすめしています。
- 初心者:eMAXIS Slim先進国債券インデックス
- 上級者:TLT, EDV, 2255, 180A
「債券の投資信託として、フィデリティ・USハイ・イールド・ファンドは良いのですか?」
という問い合わせが来たので、この投資信託についてお話しようと思います。
フィデリティ-フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(資産成長)
投資信託ランキング(国債債券)では、フィデリティ・USハイ・イールド・ファンドが4,6位に位置しています。
似たようなものとして、SBI・iシェアーズ・米国ハイイールド債券がありますので、合わせて赤枠で囲っておきます。
これらは他の債券と比較して、トータルリターンが高く20%を超えています。
また、3つとも「ハイイールド」という単語が含まれています。
「ハイイールド」とは何でしょうか?
ハイイールドとは?
ハイイールドのお話をする前に、債券とは何者なのか復習してみます。
債券とは、国や会社が借金する際の借用書です。
A社が債券を発行して、市場からお金を貰う。
満期になったらA社が債券を回収して、お金+金利を払う。
というモデルです。
満期になる前にA社が倒産したら、投資主にお金は返って来ません。
つまり、倒産確率が高い場合は、金利を高めに設定されています。
倒産確率 | 金利 | |
---|---|---|
米国, Apple社 | 小 | 小 |
新興国の中小企業 | 大 | 大 |
アメリカ国やApple社などの大企業は倒産確率が低いので、金利も低いです。
(つまり、米国債やAmazon債は金利が低い。)
このような債券を投資適格債券と呼びます。
倒産確率が低いので不況にも強いです。
新興国の中小企業だと倒産確率が高めなので、金利も高めに設定されます。
このような債券をハイイールド債券と呼びます。
倒産確率が高いので、不況に弱いです。
投資適格債とハイイールド債の比較
チャートを見てみると一目瞭然です。
- 投資適格債(eMAXIS Slim先進国債券)
金利が低いので上げ幅が小さい。
不況(2020年のコロナショック)に強い。 - ハイイールド債(フィデリティ・USハイ・イールド)
金利が高いので上げ幅が大きい。
不況時に落ち込みます。
一長一短あって、どちらが良いとは言い切れないですね。
そこで、オルカンのチャートも重ねてみると、景色が変わってきます。
オルカンが最も良い成績に見えますが、不況時に落ち込みます。
注目してもらいたいのはオルカンとハイイールド債の差です。
常にハイイールド債よりもオルカンが良い成績なのがわかると思います。
ハイイールド債は買う意味がないですね。。。
まとめ
ハイイールド債を買わずに、オルカン(S&P500)を買おう!
不況の対策として債券を買う場合は、投資適格債(eMAXIS Slim先進国債券インデックス)を買おう!
参考:
eMAXIS slim先進国債券インデックスをじっくり調べてみた
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