オルカンやS&P500へのフルインベストメントが一番儲かるとは限らない
私は「株式(オルカンやS&P500)へのフルインベストメント」をおすすめしません。
というお話をします。
フルインベストメントとは?
資産を全て投資に突っ込むことを「フルインベストメント」と言います。
投資をすれば長い目で見れば儲かる、というのはよく聞く言葉です。
それなら投資金額を増やせば増やすほど、儲けが多くなる!
じゃあ、持ち金を全て投資に突っ込もう!
という考えからフルインベストメントする人は多いです。
しかし、フルインベストメントには様々な罠があるのです。
ショックに耐えらえる?
約10年に1回の頻度でショック(大暴落)がやってきます。
2000年のITバブル崩壊、2008年のリーマンショック、2020年のコロナショック。
いずれも数割の値下がりになりました。
これはドル換算で数割の値下がりです。
ショックになると、アメリカは金利を大きく下げます。
すると、日米の金利差がなくなるので、大幅な円高ドル安になります。
リーマンショックの時は1ドル105円から80円まで動きました。
つまり、ショックの際、円換算だとより大きな値下がりとなります。
ドル換算だと52%の値下がりですが、円換算だと64%の値下がりです。
1/3まで資産が減ってしまうのです。
あなたは、資産が1/3になっても耐えられますか?
フルインベストが儲かるとは限らない
暴落時に追加投資するための現金を持っておくことで、フルインベストメントより儲かる場合があります。
図ではフルインベストメント(株式100%)のポートフォリオと、株式と現金をバランスよく持つポートフォリオを比較しています。
(株式と現金の場合、年に1回リバランスして、比率を保っています。)
時期によっては、現金ありのほうが儲かっています。
また、株式100%の場合は、暴落時に52%ほど損失が出ています。
しかし、株式60%現金40%の場合は、暴落時に30%ほどの損失で済んでいます。
メモ:
暴落が来ないパターンだと、株式100%のほうが儲かります。
でも、重要なのは勝ち負けではありません。
投資とは、ある程度儲かれば良いのです。そのためには、市場から撤退せずに長期間滞在するのが重要。
暴落時に、投資をやめないのが重要なのです。
おまけ(債券を組み合わせる)
おまけとして、現金の代わりに債券を組み込んだポートフォリオも比較してみます。
債券は株式よりも儲からないアセットですが、暴落には強いです。
そのため、債券ありのポートフォリオは暴落時に大きく成長します。
メモ:
本ブログでは、初心者には「株式:現金=50:50」を推奨しています。
中級者には、「株式:債券:現金=50:25:25」を推奨しています。債券は、「eMAXIS slim先進国債券インデックス」やTLT,EDV,2255,180Aをおすすめしています。
まとめ
株式へのフルインベストメントはやめましょう。
現金や債券などを組み合わせて、暴落に備えましょう。
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