この株は上がる!という文句に騙されるな(銘柄分析は無駄!)
友人から頻繁に聞かれる質問として、「XXXの株は上がるの?」があります。
効率的市場仮説という考え方を用いて、「株価の上下を予測するのは不可能!」という話してみます。
株価はどうやって決まる?
そもそも株式とはどのような存在なのでしょうか。
簡単に言うと、株式とは会社の利益を貰う権利です。
そのため、株価は利益によって決まります。
最も重要な要素は来年の利益。
次に重要なのは再来年の利益。
その次に重要なのは3年後の利益。
と続きます。
まとめると、株価は(将来を含めた)会社の利益によって決まるのです。
将来を占うのは難しいです。
プロの投資家が様々なニュースを見て、その会社の将来の利益を予想して、株価に反映されるのです。
将来上がる株とは?
将来、株価が上がる銘柄を見つけたかったら、将来の利益向上が大きい会社を探せば良いです。
つまり、様々なニュースを見て、将来の利益向上が大きい会社を探せば良いのです。
でも、そのニュースって、自分だけではなく多くの人も入手していますよね。
そうなると、多くの人がその銘柄に集まり、株価が上がってしまいます。
将来株価が上がるはずが、もう上がっているのです。
将来性のある会社は、将来株価が上がる可能性が50%になるまで株価が上がってしまうのです。
(上がる可能性が90%だったら、その銘柄が買われて株価が上がり、50%になるところで落ち着くのです。)
逆に将来性のない会社も、将来株価が下がる可能性が50%になるまで株価が下がってしまうのです。
まとめると、全ての会社の株価は上がる可能性と下がる可能性が50%ずつなのです。
面白い考えだと思いませんか?
これを効率的市場仮説と言います。
効率的市場仮説に従わない例
効率的市場仮説という文言をよく見てください。
「仮説」という単語が入っていることに気づきましたか?
仮説であり、証明されていないのです。
効率的市場仮説に従っていない事例は多々あるのです。
例えば、プロが売買をしない小型株はその一例です。
プロが売買をしないので、将来株価が上がる可能性が90%だとしても、放置されている場合があります。
メモ:
逆に言えば、大型株は効率的市場仮説に従う事が多いです。
大型株について、「この株は上がるよ!」と言っている人がいたら、心の中で「わかっていないな~」と言ってあげましょう。
おすすめの投資戦略
効率的市場仮説を信じると、どの株価も上下の確率は50%なので、銘柄分析も無駄です。
個別株の売買で利益を得るためには50%の博打に勝ち続ける必要がある、ということがわかります。
じゃあ、どうするのが良いのか?というと、
・個別株をやめましょう
・オルカンやS&P500などの投資信託の積立設定をして放置しましょう
となります。
個別株の銘柄選定の時間を、他の有益な時間にまわして、有意義な人生を謳歌しましょう!
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