【雑記】2024年の覇者NVIDIAはなぜ儲かる?(AIの歴史)
2024年もオルカンは絶好調です。
オルカンを支えているのがマグニフィセント7。
その中でもNVIDIAの躍進が光ります。
今回はNVIDIAが儲かっている理由についてお話したいと思います。
NVIDIAが儲かっている
ここ1年ぐらいNVIDIAの株価は急上昇しています。
ベンチャー企業なら株価急騰はよくあることですが、超巨大企業が急騰するのは珍しいです。
GAFAMに食い込み、今ではGAFAM改めマグニフィセント7と言われるほどの企業に成長しました。
メモ:
GAFAMはGoogle, Apple, Facebook, Amazon, Microsoftです。
GAFAMにNVIDIA, テスラの2社を加えてマグニフィセント7と呼ばれています。
NVIDIAの株価を確認してみましょう。
たったの3年で急騰しているのがわかると思います。
この3年間で何があったのでしょうか。
そこにはAIが深くかかわってきます。
昔のAI
昔のAIはルールベースで動作していました。
複数のルールを組み合わせることで、AIに判断させるのです。
しかし、このルールベースのAIにはいくつか欠点がありました。
高度な内容になると、ルールがどんどん複雑になっていくのです。
複雑なルールを人間が作ろうとすると破綻します。
そこで、画期的な技術が開発されました。
ディープラーニング(2006年)
ルールは人間が作るのではなく、AIに作らせるのです。
大量の犬、キリン、リンゴ、みかんの絵を読み込ませて、犬の特徴、キリンの特徴などをAIに勉強させるのです。
これはディープラーニングと呼ばれる技術になります。
このディープラーニングの技術を用いて、囲碁、将棋は人間よりもAIが強い時代になりました。
でも、このAIには欠点がありました。
複数の選択肢から正解を選ぶことしかできないのです。
例えば、「山崎元先生の本の要約を100文字で書いて!」とか「可愛い日本人の女の子が孫悟空の恰好で筋斗雲に乗っている画像を作って!」いう依頼はできないのです。
生成AI(2022年)
そこで生まれたのが生成AIという技術です。
生成という名の通り、文章、絵、動画などを生成してくれるのです。
生成AIといえば、2022年に生まれたchatGPTが有名です。
上図のように使えます。
(無料で使えるので、試しに使ってみてください。https://chat.openai.com/)
生成AIにもディープラーニングの技術は使われています。
ディープラーニングはとても便利ですが、内部で大量の計算をしています。
大量の計算をこなすためには、高性能なCPUが必要です。
(CPUとはパソコンに入っている、計算する部品です。)
でも、CPUより大量の計算をこなせる物があるのです。
それがGPUです。
GPUとNVIDIA
GPUとは画像処理で使われるパソコンの部品です。
CPUと違って複雑な命令はこなせないですが、簡単な命令であればCPUよりも大量にこなすことが可能です。
GPUはディープラーニングにうってつけの部品なのです。
2022年に生まれた生成AIは、microsoft, googleを始めとした多くの会社が使い始め、GPUの需要が急増しました。
そこでNVIDIA製のGPUが爆売れしたのです。
NVIDIAはGPUに関して長年研究を重ねており、他社が容易には追いつけない状態でした。
そのため、競合がおらず、NVIDIAは生成AI需要により莫大な利益を生み出したのでした。
まとめ
生成AIによりNVIDIAが莫大な利益を生み出しました。
NVIDIAはGPU分野で長年研究しており、追いつける競合はまだまだ出てこないでしょう。
あと数年はNVIDIAの躍進は続きそうです。
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