【保険を斬る #6】外貨建保険や貯蓄型保険に近づくな!
最近、外貨建保険が流行っているので、そのお話をします。
外貨建て保険
外貨建て保険とは、加入者が払ったお金を、保険会社が外貨(米ドルなど)に変えて運用して、その運用益を保障にまわす保険です。
オリコンのランキングは上記の通り。
メットライフ生命 / USドル建終身保険ドルスマート S
オリックス生命 / 米ドル建終身保険US RISE
ジブラルタ生命 / 米国ドル建介護保障付終身保険(低解約返戻金型)
マニュライフ生命 / こだわり個人年金(外貨建)
マニュライフ生命 / こだわり外貨終身
外貨建て保険はお得!?
オリックス生命の米ドル建終身保険US RISEを例に、中身を確認してみましょう。
(以下、1ドル155円で計算します。)
月々109ドル(16895円)払うと、亡くなった際に100,000ドル(1550万円)を貰える保険です。
65歳時点で生きていたら、65歳で61558ドル(954万円)が返って来ます。
65歳までの支払い総額は45864ドル(711万円)なので、差し引きで243万円もお得です。
亡くなったら1550万円を貰えます。
生きていたら243万円を貰えます。
どちらに転んでも大金が手に入ります。
とても良い保険のように見えますが、罠なのです。
自分で運用したらどうなる?
外貨建て保険の仕組みをおさらいしてみましょう。
加入者がお金を払って、保険会社が運用する。という仕組みです。
自分で運用してみた場合と比較してみましょう。
掛金である月々109ドル(16895円)を下記の2つに分解します。
- 掛け捨て保険 1500円
- 投資 15395円
投資は、一番安全なアメリカ国債にしてみます。
アメリカ国債の金利は4.5~4.6%。
月15395円を4.5%で投資すると、35年後には1583万円となります。
前述の外貨建て保険だと954万円なので、差額の629万円は保険会社に支払っている手数料になります。
外貨建保険に入るよりも、自分で運用したほうが良いですね。
メモ:
ここではアメリカ国債に投資した場合で説明していますが、オルカン等に投資すれば、もっと大きな利益を得られます。
35年も運用期間があれば、マイナスになる可能性も低いですしね。
メモ:
ここでは外貨建保険についてお話しました。
外貨建保険以外にも貯蓄型保険(満期になるとお金を貰える保険)がありますが、貯蓄型保険は全て罠です。
気を付けましょう。
まとめ
外貨建保険に加入したらダメです。
「掛け捨て保険+自分で運用」にしましょう。
【保険を斬る #3】生命保険は必要?
↑掛け捨て保険の参考記事
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