為替初心者

【為替QA #2】外貨預金に気をつけろ!

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【為替初心者 #2】数年後のドル円は?で「アメリカの銀行にお金を預けると4~5%の金利を貰える」というお話をしたところ、
「それなら外貨預金をしたら良いのでは?」というお問い合わせを頂きました。
今回は外貨預金はやめましょう、というお話しようと思います。

(質問事項があれば、本サイトの一番下にある「お問い合わせ」からお願いします。氏名やメールアドレスはダミーでも良いです。)

外貨預金のリスク

外貨預金は「外貨普通預金」と「外貨定期預金」があります。
外貨普通預金は、いつでも引き出せる預金。
外貨定期預金は、原則として、特定の期間を過ぎるまで引き出せない預金です。

ソニー銀行の米ドル外貨預金の金利は下記の通りです。
(https://moneykit.net/visitor/rate/fd.html)

外貨普通預金の金利は0.7%と悪く、外貨定期預金の金利は3~5%となっています。
本記事では外貨定期預金についてお話しようと想います。

3年物だと年利は3.3%。
3年間預ければ9.9%の金利を貰えるので、良いと思いますよね。
しかし、以下のリスクが隠れています。

  1. 手数料
    1ドルあたり15銭の手数料がかかります。
    3年で9.9%上がったとしても、手数料を考慮すると、9.8%ぐらいまで下がってしまいます。
    (ソニー銀行は手数料が安いので手数料が誤差レベルですが、他の金融機関だと手数料が2円のところもあります。ご注意ください。)
  2. 税金
    金利で儲けた額の20.315%が税金として取られてしまいます。
    9.8%の20.315%が引かれるので、実際の手取りは7.8%まで下がります。
  3. 為替差損
    外貨預金を開始した時に1ドル150円で、3年後に1ドル100円になっていたら損します。
    150万円を預けていた場合で計算してみましょう。その場合、為替損が発生するので、100万円に利息がついた107.8万円しか返って来ません。
    (逆に3年後に1ドル200円になっていたら得になります。)
  4. 預金保険制度の対象外
    銀行が潰れた場合は、1000万円までは保障してくれる仕組みがありますが、外貨預金はその対象外です。
    (つまり、銀行が潰れたら外貨預金は返って来ません。)

ここまでは世の中で一般的に語られている事です。
次章からもう少し詳しく見て行きましょう。

外貨定期預金の中身

外貨定期預金とは、実態は下記のようになっています。
ソニー銀行がアメリカの国債等(3年物)を購入しているのです。

でも、ちょっと待ってください。
米国債を自分で買ってしまえば、手数料が減ると思いませんか?
下記のように自分で米国債を買うのがおすすめです。

米国債の買い方

米国債はSBI証券で簡単に購入できます。(楽天証券でも買えます。)

SBI証券にログインして、「①債券」⇒「②外貨建債券」⇒「③既発債券」と辿れば米国債を簡単に買えます。
償還日を見て、買ってみましょう。
(償還日とは満期になる日です。償還日までは原則、現金化できません。)

3年物の場合、ソニー銀行の外貨定期預金は年利3.3%でしたが、自分で米国債を買えば年利4.1%となります。
米国債のほうがお得ですね。

なお、米国債は外貨預金よりもリスクが低いです。
外貨預金の4つのリスクのうち、米国債でもリスクとなるのは「税金」と「為替差損」だけです。

まとめ

外貨預金と米国債は名前が全然違いますが、実態はほぼ一緒です。
お得なほうを選びましょう。(米国債のほうがお得な事が多いです。)

また、外貨預金という単語にだまされている人も多いのですが、元本割れもしますし、外貨預金は投資です。
投資の王道は株です。まずはオルカンから始めましょう。
オルカンをある程度買ってから、米国債を考えましょう。
(投資初心者はオルカン+現金のアセットアロケーションで十分。投資経験数年を超えてから米国債などの債券を考えるのが良いと思います。)

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ルイージ
ルイージ
シングルファザーが2人の子供を育てながら投資を勉強しています。 限られた時間の中でタイパ(時間効率)に優れた投資方法を綴っていくブログです。 40代前半。東大卒。本業はIT戦士です。 2023年の投資利益は2700万円でした。
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