【為替初心者 #2】数年後のドル円は?
前回は円安になるとオルカン保持者は嬉しい、というお話をしました。
今回は将来の円安or円高についてお話していこうと思います。
ドル円は金利で決まる
皆さん、銀行にお金を預けていますか?
日本の銀行の金利は0.01%程度です。
でも、今、アメリカの銀行にお金を預けると4~5%の金利を貰えます。
数百倍も違います。
日本円を米ドルに変換して、アメリカの銀行にお金を預けたくなりますよね。
そうなんです。
金利差があると多くの人が日本円を売って、米ドルを買うのです。
日本円を売る人が増えると、日本円の価値が下がり、円安になるのです。
これが現在の円安の主な原因です。
下のグラフを見てください。
ドル円と金利が同じ傾向を示していることがわかると思います。
(https://www.mizuho-rt.co.jp/publication/report/research/express/2023/express-mk230801.html)
日本は常にゼロ金利なので、アメリカの金利の動きさえわかれば、将来のドル円について占うことができます。
アメリカの金利は低下傾向
アメリカの金利は誰が決めているか知っていますか?
アメリカの中央銀行の意思決定機関であるFRBがアメリカの金利を決めています。
(日本では日銀がゼロ金利を決めています。)
FRBは優しいので、将来のドル円予想を公開しています。(下図参照 Board of Governors of the Federal Reserve System)
これはドットチャートと言われています。
2023年末は5.25-5.50%ですが、2024年末は4.50-4.75%まで下がる予想ですね。
ちなみに市場も将来のドル円予想を出しています。(下図参照)
市場予想では2024年末に3.75-4.00%まで下がりそうです。
市場のほうが大きく下がる予想になっています。
いずれにせよ、今後はアメリカ金利が下がる方向のようです。
アメリカ金利が下がれば、円高になります。
アメリカ金利が4%になれば1ドル130円程度になるだろう、と言われています。
あくまでも予想なので、当たるかどうかは不明ですが。
10年後のドル円はどうなる?
ここまで読んでいて、何か疑問に思いませんでしたか?
5年、10年といった将来については明確に予想されていないと思いましたよね。
オルカンを長期的に持つ予定の皆さんは、10年後のドル円を知りたいですよね。
さて、ここで問題です。
5年、10年後、円安は進むでしょうか?もしくは、円高に戻るでしょうか?⇒次回に続く