金(ゴールド)は長期の資産運用には不向き
ゴールデンウィークは時間があったので、金(ゴールド)投資について色々と調査してみました。
結論として私は金投資をやらないことにしました。
様々な投資

https://www.bk.mufg.jp/column/shisan_unyo/b0087.html
投資の王道と言えば株式と債券です。
(株式や債券の投資信託も含みます。)
投資先を分散することで、リスクを軽減できるので他の投資先として金を調査しました。
株式は、配当という形でお金を生みます。
債券は、利息という形でお金を生み出します。
一方、金はそれ自体がお金を生みません。
これが、私が金投資をしない理由の一つ目です。
メモ:
山崎元さんの言葉を借りてみます。
金の現物に投資することは、「全く働かない美人の奥さん」を家に置くようなものです。
眺めて満足ですが、それ自体は何の役にも立たない。
インフレと金価格

これはシーゲル博士の有名なグラフです。
昔は金はドルと同じ価値を辿ってきました。
しかし、1971年ごろから金の価値が上がり始めました。
元々、金とドルの交換が約束されていたが、1971年にドルから金への変換を停止することになったためです。
別の言い方をすると、過去に金は「貨幣の裏付けの立場」があった事が、他の金属と異なって価値が高い理由です。
でも、もう今となっては他の金属と立場は一緒です。
長期的には、金の立ち位置が他の金属と同様になると考えます。
他の金属と比較してみる

https://goldprice.org/gold-silver-ratio.html
金と銀の比率のグラフです。
最近は値が100になっています。
金の価格が銀の価格の100倍という意味になります。
昔は、数十倍でしたが、今は金価格が上がり過ぎています。
いつか是正されて数十倍に戻ると考えます。

https://site2.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&getFlg=on&burl=search_gold&cat1=gold&cat2=guide&dir=guide&file=gold_guide_01_morita_180717_01.html
金とプラチナの比較も載せてみます。
近年は金価格(オレンジ色の線)がプラチナ価格(青色の線)より大きく上回っています。

https://kaitori.gyokkodo.co.jp/blog/which-has-the-highest-asset-value-gold-or-platinum/
ちなみに希少性で言えば、上表にあるように、金よりもプラチナのほうが希少です。
メモ:
金は地球上の総量が有限であるため価格は上がり続ける、という主張があります。
しかし、銀やプラチナも有限です。
銀やプラチナと比較して、金が上がり過ぎているように見受けられます。
実需

https://kaitori.gyokkodo.co.jp/blog/which-has-the-highest-asset-value-gold-or-platinum/
金の需要は、投資や中央銀行の保有が合わせて50%程度あり、実需が50%しかありません。
一方、プラチナは投資が0~15%程度であり、実需が85~100%もあります。
「金は実需が半分程度。プラチナは実需がほとんど。」と言えます。
いつか、世間の流れが変わった時に、金の価格は大崩れすると考えます。
ちなみに、これまでに採掘された金の量は約20万トンだそうです。
そのうち約3万トンは各国の金庫に保管されています。
(アメリカが1万トン弱。)
世間の流れが変わり、各国が金の保有をやめたら、金の価格は大崩れすると考えます。
山崎元さんのお言葉

https://plaza.rakuten.co.jp/honnejinsei/diary/200511070000/
山崎元さんも「金は長期の資産運用には向いていません」と言っています。
まとめ
- 金は、それ自体が価値を生み出さない
- 金は、長期的には他の金属と同じぐらいの位置づけになるだろう
よって、短期(数年)で考えれば金投資も有用に思えるが、長期(数十年)で考えると金投資は魅力を感じない。
以上が私の考えです。